Life affair -110ページ目

東京-2-

BAD education


朝から「バッド・エデュケーション」を観るため新宿へ。
前作、前々作と共に印象深いペドロ・アルモドバル監督の新作に
ガエル・ガルシア・ベルナル主演と知り、楽しみでもあり
少し恐くもあった作品。
今回も、登場人物ひとりひとりの感情が深く
背景や心理の波を丁寧に描かれてある。

作品の中で作られる映画の脚本の中の事実と、真の事実の交差が
話が進むに連れて深みにはまり、息が詰まりそうになる思いで
観ていた。

久しぶりに観たガエルが、今回は3役の多様な感情、設定で
めまぐるしく変わるのだけど、偉そうながら
役者としてのキャリアのようなものを初めて感じた。
「アモーレス・ペロス」の時の彼は、異性として
物凄く惹かれたけど、今回は人間として、
役者として惹かれた感じ。

この監督の作品、いつも思うのだけど
非道な行いを犯してしまった登場人物をも
見放していない。その人間にある背景や感情を
きちんと抑えてあるところに、
情の深さや人間性の寛容さを思う。

映画を観る時はたいがい
登場人物達の心理に感情移入してしまい、
移入する度合いが深ければ深いほど没頭してしまうが
今回は、憎しみの中の愛であったり、その逆も然り
私にとっては複雑に思いつつ追いながらも、
その陰陽がよりリアルさやライブ感を増していた。

東京-1-

DOUGHNUT PLANT


久しぶりに東京に。
桜の開花は大阪よりも進んでいて
早くも散りかけていた。
日中は初夏のように、少し暑いくらいだった。

まず自由が丘まで出たついでに
前から少し気にかけていたドーナツプラントへ。
http://www.doughnutplant.jp/index.html
お昼だったせいか、雑誌やネットの情報で見るような
完売状態ではなかったが、
人気上位の商品は次回の出来上がり時間まで
待たなくてはいけないようだった。
列から見ていたところ、ヴァローナチョコレートが
一番人気だったのではないだろうか。
お店には(多分)近所のマダム達の小さな行列が。

私は新しいメニューのジェリードーナツ、
ストロベリー&ストロベリーをイートイン。
ほかにも数点買って、自由が丘をあとにする。
“世界一おいしいドーナツ”とのキャッチコピーを
聞いた事があるけど、天然素材が美味しい、
素朴なドーナツでした。

表参道や青山のインテリアショップなどをうろついた後
Rさんと待ち合わせ、森美術館の
“秘すれば花 東アジアの現代美術”を見る。
東洋のアーティスト達の現代アートで
自分の住む東アジアの伝統美術から現代美術への
辿り道を思わせるような展覧会で、各国の個性も様々。

一番印象に残っているのは、マイケル・リンの
鮮やかな花のテキスタイルで覆われたリビングルームと、
ハム・ジンのトイレの一室に仕掛けられた作品。
これは入る前に虫眼鏡を貸してもらって観るのだけど
ちっちゃい、ばかばかしい、かわいいオブジェがあちこちに。
よくよく見ると、それぞれにストーリーがあって
なるほど!と微笑ましい気持ちになる。
隣接の“ストーリーテラー展”を観て、夜景を眺めてから
再び自由が丘に戻り、CIBONEのカフェで食事。

私は前から聞きたくてたまらなかった
最近始まったばかりのRさんの恋愛話を
充分に聞かせてもらう。
恋するRさんはとてもかわいい。
素敵な恋のお話はこちらまで新鮮で
私までも(いや、私の方が?)浮かれてしまいました。

「エターナル・サンシャイン」

エターナル・サンシャイン


失恋のあまりの淋しさや自己嫌悪に耐えかね
恋人との記憶を消し去ってしまおうと
“記憶消去屋”ラクーナ社に各々治療を依頼する元カップルの話。

淋しい記憶を消してしまおうと
過去の記憶を辿るふたりだが、
時間をかけて辿っていくうち、自分の、相手の、
完璧でない部分もすべて含め
本当に大切な人は誰かを知ると言うストーリー。

さすがチャーリー・カウフマン、
そして目まぐるしく巡る、記憶の表現が
ミシェル・ゴンドリーの映像
(http://www.thechemicalbrothers.com
/disco/videos/forever/)
によって現実と空想の境地を行き交う。

さすがのセンス!どこからこんな発想が‥と釘付けだった。
ジム・キャリーもケイト・ウィンスレッドも
これまで描いていたイメージと違って、同一人物とは
思えなかったくらい好演だった。

やはり、自分ならと置き換えて感情移入してしまった。
もちろん失恋した時は、大袈裟だけど
ある部分を大きくくり抜かれてしまったような喪失感と
絶望感で、未来に希望なんて得られなくなって
記憶の一部を消すことができたらとか
考えないでもないが、前向きな時に思えるのは
やはり、辛かったこと、かっこわるかった事、認めてもらえなかった事、
すべて含めて自分なのだと。

最底辺の自分と向き合う時間がなければ
得られないものって絶対あると思う。
そういう“自分”と相手をすべて受け入れるのは
容易いことではないけど、
そのうえで人生を共有できる相手と出会うのって
ほんとうに希少な、尊いことなんだなと
登場人物と一緒になって、改めて実感できた映画でした。

「茶の味」




DVDで「茶の味」を観る。
想像以上に奇想天外で、映像も面白く
いろんなエピソード、テイストを切り抜いて
コラージュしたような面白さがあった。

石井克人監督の作品を観るのは
「鮫肌男と桃尻女」「PARTY7」ぶりだったけど
何となく、今作は集大成というか、
目指していたものの第一頂点を極めたんじゃないかと(勝手に)思う。

もちろん、私の中で感想として一番に挙げたいのは
我修院達也扮するおじいちゃん。
♪山よ、山よ~~ と、♪なんであなたは三角定規なのっ と、
伸びやかな声で歌い上げるシーンはかなり笑った。

不覚にもじわりと泣いてしまうシーンもあるのだが
それがまた実に良いコントラストであった。
幸子うまいし、かわいかったなあ。

今日もまた1日雨でした。

premini-∥

premini-II


携帯電話をvodafoneからdocomoに替えた。
いろいろチェックしてみて
デザイン、条件含めどうしても欲しくなったのが
premini-IIだったけど、日本橋では片っ端から
在庫なしのうえ、やっと見つけた怪しい怪しい電気屋さんでは
高かったし気が向かなかったので、気長に待とうと断念。

次の日、買い物帰り近所の小さな電気屋さんで問い合わせたら
在庫あり、しかも日本橋の平均価格の半額‥
灯台もと暮し、目からウロコ、早速契約しました。
まだ使いこなせてはいないけど、デザインの美しさと
画像の鮮明さにホレボレです。

SOIL&“PIMP”SESSIONS



朝からヨガに出掛ける。
前回と違い、少々ハード。
また終わった後眠くなってしまったが
なぜか気持ちまでスッキリ。

今日は心斎橋のQUATTROで
SOIL&“PIMP”SESSIONSのライブ。

これが想像以上の格好良さであった。
初めて聴いた時は(FMかなにかでふと流れてきたのだが)
PE'Zか、SLEEP WALKERだと思ったが
彼らの音楽は、ライブで改めて実感したが
パンクかとも思えるくらいのうるさいジャズ!
でも大人のうるささで、体育会系ではないのだ(と思う)。

あんな狂ったようだけど美しいピアノは聴いた事がないし
ホーン冴え冴えで、久々に終始踊り狂いました。

途中、トリオ(ピアノ、ベース、ドラム)だけの
曲も披露してくれたが、これがまた大人!で
とても心地が良かった。しびれました。

SPICE OF LIFE





朝から、前々から再入荷を心待ちにしていた
SPICE OF LIFEのマルチ軽量スプーンが届く。
この軽量スプーンは、デザインさながら
大さじ、小さじはじめ全部で6種類の軽量が
1本で出来るのだ。
各メモリまでスライドし、固定させて使う。
すごい!無駄がない。

小旅行 -2-



今日も早起きして天橋立を目指す。
おみやげ屋さんでレンタサイクルを借り
海沿いの松の木を通り抜け、モノレール乗り場へ。

頂上から眺める景色は美しかったし
股のぞきも勿論したが、
自転車で駆け抜けた海沿いがとても気持ちが良く
はやく春がきて夏にならないかなあと思った。

帰りは福知山で温泉に浸かり、帰路に着く。
久しぶりの旅ですごく新鮮で楽しかった。

早めに夕食を済ませたので、借りて来た
「ヒューマン・キャッチャー2」を観る。
B級ホラー映画で、予告を観て何となく気になっていたので
観てみたけど、なかなか面白かった。
23年ごとに23日間、人間を食い付くす
案山子に扮したコウモリの妖怪とでもいったところか、
志村、後ろ!と叫びたくなるようなツッコミどころも
満載だったが今まで見たことのないキャラクターに
釘付けになってしまった。

ホラー映画に詳しいOッチによると
1作目はそれはもう呆れた駄作なのだそうだ。

小旅行 -1-

玄武洞

早起きして久々の小旅行、まずは出石へ向かう。
7年くらい前に家族で訪れて以来だった。
昼過ぎに出石に着いてすぐに皿蕎麦を堪能。
五萬石という老舗のお店は混雑していて
追加注文が効かなかったので
何となく食べ足りず、ハシゴすることに。

出石は初午大祭という3月のお祭りをしていて、
お守りを買ったら着いてきた福引きで
彼氏は大きな瓶入りの岩海苔、私はおかきセットと
何とも実用的な商品をもらった。

その後もう一軒お蕎麦屋に寄り、
そばソフトクリームを食べて
火山活動でできたマグマが冷え固まったらしい、
美しい柱状節理が珍しい玄武洞を見に行く。

観光客もまばらであまり観光地化されている様子はないが
(そこがより、静かで趣があり価値観をもたらしていた。)
さすがに天然記念物に指定されているだけあり
彫刻のような建築物のような美しさ、中でも
玄武洞と青瀧洞は圧巻される景観。

特に予定にはなかったが城崎に寄って
若狭湾の海沿いを走り、
明日に備えて天橋立の近辺に泊まる。

「女はみんな生きている」



暖かくなってきました。
桜はまだだが、桜が咲く前の匂いがする。
あれはなんだろう、幹の匂いか、つぼみの匂いか
毎年開花前に必ず嗅ぐ、大好きな匂い。

朝からPの仕事の修正依頼の仕方に
納得できずちょっとイライラ。
仲介のメーカー、Bさんに八つ当たりした。
いつも可哀想だ。ごめんなさ~い。
毎回こういう時は言い過ぎたと反省するくせに
止められなくて落ち込む。

気を取り直して
「女はみんな生きている」を観た。
これが、思っていた以上に当たりであった。

タイトルから想像できないような骨太なストーリーで
私の好きな、強く、賢く、潔く、切ない女が出てくる。
フランス映画は好きだけど、ハズすと退屈で眠ってしまう事も
よくある私。けど、これはストーリーがしっかりしてる。

本を選ぶ時、私を本の中に引きずり込んで欲しいと
いつも思っているけど、それに等しく、退屈な部分がなく
ストーリー展開も早く、じらさない。

フランスの麻薬組織が絡むストーリーなので
いたたまれない暴力シーンもあるが、暗くはない。
出てくる男性陣が揃いも揃ってダメダメで
最後に皆アッサリ復讐されてしまう。
私の好きな、苦を踏み倒した後の
安泰なハッピーエンド。