「ザ・ファイター」 | Life affair

「ザ・ファイター」

この映画の何が観たかったかというと、
先行して随分話題になっていた
クリスチャン・ベールの役作り。

Life affair-「ザ・ファイター」

「ザ・ファイター」

実話を元にしただけあり、
ドキュメント風な映像感を取り混ぜて
構成してあるのですが、ストーリーとしては
いたって特異なものではない。

なのになぜこんなに印象深いかというと
やっぱりキャストの役者魂あってのものなのでは。

クリスチャン・ベールは
原型留めていないほどのデ・ニーロ並みの役作りで、
見事に“映画の中のあの人”でしかなかった。
マーク・ウォールバーグの鍛え抜かれた体も功を奏し、
試合中の臨場感が半端じゃなかったです。

Life affair-「ザ・ファイター」

ストーリーとはズレるかも知れませんが
すごく個人的にこの映画を通して考えたことは
人それぞれに与えられた“境遇”について。

人は様々な境遇の中で生きていて
希望も絶望も予測なく降り掛かってくるんですが
そんな中、自分が自ら選んだ選択肢によって
状況が様々に変わっていく。

当たり前の事かもしれませんが
その選択肢が生んだ波長が、新たに
人や物事を呼び寄せたり手放したり。

この映画の登場人物に対して、最初
1人を除いては「なんて破天荒で身勝手なんだ」と
思って観てましたが、実は誰の言うことも
正しくて、誰の気持ちもわかる。

次観る機会があればその辺の心模様を
もう一度じっくり観察してみたいです。

‥そして何と言っても、ラストの試合は圧巻!!でした。

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