感涙 | Life affair

感涙



今日は朝から「ブラジル・ボディ・ノスタルジア」を観に
東京国立近代美術館へ。
竹橋という場所にある美術館は
東京の喧噪とはかけ離れ、最高にエスケイプできる場所。
この展示会をタイミング良く鑑賞出来て本当に良かった。

色濃いブラジルを象徴する作品の中
ブラジルのスラムに住むストリートチルドレンの
足型や手型を石膏作品にして、ずらりと並べた作品があった。
作品と共にスライドが流れていた。
ストリートに住む子ども達、家族を持っている子も居た。
みんなカメラの前では笑顔を見せる。
現実は、日常は、どんなに辛いものなんだろうか。

日本という無防備な国にしか住んだ事がなく、
しあわせぼけの私はブラジル音楽が大好きだけど
あの高揚感、哀愁はこの絶望的な生活環境から
絞り出すように生まれた宝なんだと改めて思った。

いろいろ考えながら泣けて泣けてたまらなかった。
カメラの前の子どもの笑顔はあんなに明るく、強く
美しいのに。

ストリートチルドレン、毎年半数は亡くなってしまうらしい。
社会情勢も悪く、ギャングの抗争も耐えない環境で
ギリギリの、今日は生きても明日は死ぬような生活を
彼らは毎日受け入れるしかないのだ。

去年観た「シティ・オブ・ゴッド」や
「モロ・ノ・ブラジル」の灼けたような映像が浮かんだ。